平和への祈りを継承して104年。オーストリアの小さな村で守られる歴史的な聖地巡礼
オーストリアのチロル州ヨッホベルクの山間部に、今年も700名を超える人々が集まりました。彼らが目指したのは、聖母被昇天巡礼教会。この地で続けられている「平和と誓いの巡礼」は、今年で104回目を数える歴史ある伝統行事です。 この巡礼の起源は、第一次世界大戦後の1922年に遡ります。過酷な戦場から生還したチロルやザルツブルクの兵士たちが、無事の帰還を神に感謝し、戦没した仲間たちを追悼するために始まったのがきっかけでした。以来、毎年欠かさず続けられており、地域の退役軍人会などにとって最も重要な儀式の一つとなっています。 当日は軍、警察、伝統的な猟兵部隊などの代表が参列し、祈りが捧げられました。
儀式のハイライトとして、聖母マリアの肖像画が次の年に指揮を執る団体へと引き継がれます。写真の通り、伝統衣装に身を包んだ女性たちによって丁重に運ばれるその姿は、平和を願う強い意志を現代に伝える象徴的な光景です。音楽隊によるマーチが響く中、平和が決して当たり前ではないことを再確認する温かな時間が過ぎていきました。












