40年の歴史に幕。オーストリアの老舗出版社が倉庫を整理し迎えた最後の日
オーストリアのチロル地方で長年親しまれてきた出版社「ベレンカンプ・フェアラーク」が、その歴史に終止符を打つこととなりました。1987年の設立以来、約40年にわたって地域に根ざした書籍を世に送り出してきた同社は、創業者であるヴォルフガング・インゲンハエフ氏の手によって運営されてきました。 同社が手がけたタイトルは、児童書から学術書、さらには地元の文化や文学、時には個性的なお酒の解説書まで多岐にわたり、その数は500点を超えます。写真のように、インゲンハエフ氏は最後の一冊を送り出すかのような思いを込めて、これまで蓄積された膨大なストックを丁寧に整理しています。
地元の人々に愛されたこの「チロルの文化を記録する拠点」の閉鎖は、多くの読者にとってひとつの時代の終わりを意味します。インゲンハエフ氏は現在、倉庫の大規模な在庫処分を進めており、長年守り続けてきた言葉の詰まった書棚を静かに片付け始めています。










