92歳の挑戦:インドの祖母が手編みで開いた、世界とつながる小さなビジネス

インドのグジャラート州で暮らすパドマ・パリクさん(92歳)は、今、インターネットを通じて世界中の顧客に自身の作品を届ける人気職人として注目を集めています。彼女のビジネスの始まりは、パンデミック禍で孫娘たちから提案された「オンライン販売」という小さな一歩でした。 パドマさんは12歳の頃から、家にある不要な布や毛糸を使って、日用品を作り出すことに情熱を注いできました。かつては古いサリーをリメイクして玄関マットやクッションカバーを作るなど、工夫を凝らすのが日課だったといいます。

孫娘のバンサリさんとヒールさんがSNS上で編み物作品の販売事例を目にし、祖母の腕前ならオンラインでも多くの人に喜んでもらえるはずだと確信。2020年に彼女たちのサポートで立ち上げたのが、パドマさんの愛称を冠したブランド「PBハンドメイド」です。当初は、顧客からの要望に応えるために鳥のモチーフを編むことに苦戦したパドマさんでしたが、3日間試行錯誤を重ねて見事に形にしました。 今では、鳥の編みぐるみを中心に、ブランケットやキーチェーン、財布など幅広いアイテムを手がけています。日々の家事や植物の手入れを終えたあと、自宅のブランコに座って編み物に向き合う時間が彼女にとっての至福のひとときです。「この年齢になっても、毎日最低3時間は編み物をしています」と語るその背中には、生涯現役で物作りを楽しむ誇りと、愛する家族との絆が溢れています。










