「キャンパスの鶏」が招いた騒動、学生団体の夢破れ大学が飼育禁止へ

中国・重慶市にある四川美術学院のキャンパスで、学生たちが運営していた「幸せな雛の給餌協力会」というユニークなサークルが、予期せぬ形で幕を閉じました。この団体は、学内の残飯を肥料に変え、鶏を放し飼いにすることで人間と自然の絆を再構築しようとする「ヒーリング・ガーデン・プロジェクト」の一環として活動していました。

しかし、8月下旬の夜、何者かが鶏小屋に侵入。飼育されていた10羽の鶏と2羽のガチョウが持ち去られる事件が発生しました。その後の警察の調査で、犯人は学内の夏季工事に従事していた作業員グループであることが判明。彼らは持ち去った鶏を食べてしまったといいます。工事会社側は謝罪とともに約7,000元の賠償金を支払うことで合意しましたが、事件は「大学という公共の場で家畜を飼うことの是非」を問う大きな議論へと発展しました。 大学側は、騒動を受けてキャンパス内での家畜飼育を禁止する決定を下しました。学内からは鶏が通路に糞をするなどの苦情も出ていたといいます。活動の中心メンバーである学生は「身近な課題を通じて環境問題や気候変動を学ぶ貴重な機会だった」と残念がりますが、唯一盗難を免れた黒い鶏「ウヘイ」は、現在学生の自宅に引き取られ、無事に卵を産んでいるとのことです。












