仮面が結ぶアートの輪。ノボシビルスクの彫刻家がモスクワで仕掛けた「体験型」展覧会

ロシアの彫刻家ユーリ・シャロフ氏が、モスクワでユニークなアートイベントを開催し、注目を集めています。彼は長年「人の顔」をテーマにした陶芸仮面の制作に取り組んできました。今回のイベントは単なる作品展示にとどまらず、ゲストがアーティストと共に創作の痕跡を残すという体験型の試みです。会場には著名な俳優やインフルエンサーも駆けつけ、アートを通じた交流が生まれました。

シャロフ氏は幼い頃から芸術に親しみ、90年代半ばからは金属加工やグラフィックなど幅広い分野で技術を磨いてきました。仮面制作のアイデアは、妻と共に「人の顔の造形」を追求する中で生まれたといいます。一つひとつの仮面は、同じモデルを元にしていても、素材や仕上げの過程で全く異なる表情を見せます。彼によれば、この作品群は「生死」という普遍的なテーマを扱っていますが、鑑賞者に特定の解釈を押し付けることはありません。 現在、シャロフ氏は黒曜石や黒雲母などの鉱物を取り入れた新たな彫刻作品の制作も進めています。故郷のノボシビルスクでも、彼が手がけた仮面や『スネジンカ(雪の結晶)』と名付けられた彫刻を公共空間に設置する計画が検討されており、芸術を通じた街の彩りが期待されています。
編集部より
仮面のアートって意外とマイナーですよね










