絶滅危惧種の「守護神」たち。ソロモン諸島の住民が救ったオサガメの産卵地

太平洋の西部に位置するソロモン諸島で、絶滅の危機に瀕している「オサガメ」の産卵数が、地元の住民による保護活動のおかげで劇的に回復していることが分かりました。研究チームの最新調査によれば、地域住民が中心となって組織した監視レンジャーたちが、卵の採取を中止し、海辺の保護を徹底し始めた2013年以降、海岸への産卵数は年間約10.6%のペースで増加しています。

かつてイサベル州の海岸では、卵や親亀が食料として採取されていたため、個体数は減少の一途をたどっていました。しかし、2012年に危機感を抱いた地域リーダーが支援を求め、コミュニティが自ら立ち上がったことが転機となりました。現在では、男女のレンジャーが交代で夜通しパトロールを行い、高潮や外敵から巣を守る活動を続けています。

追跡調査の結果、オサガメは自分が生まれた海岸に対して非常に強い忠実心を持っており、一度保護された場所では再び産卵を行うことが確認されました。この「故郷への忠誠」が、地域の小さな取り組みを大きな回復へとつなげた鍵となっています。研究者は、適切に支えさえあれば、地域主導の保護活動が野生動物の運命を変えられるという希望を強調しています。










