針と糸で紡ぐ記憶。アイスランド出身の作家が故郷の風景を刺繍に込めた個展

アイスランドのイサフィヨルズルにある文化施設「サフナフーシズ」にて、刺繍作家ステインヴォル・ギスラドッティル・ケルマンさんによる個展『イサフィヨルズルの糸』が開催されています。

1970年にイサフィヨルズルで生まれたステインヴォルさんは、1994年から国外へ移住し、現在はデンマークを拠点に活動しています。彼女が制作を始めたきっかけは、故郷で過ごした幼少期の困難な記憶や悲しみを癒やすためでした。イサフィヨルズルの町並みや思い出の場所を刺繍として一針ずつ丁寧に描き出すことは、彼女にとって過去の記憶を「塗り直す」作業であり、土地との新たな絆を結び直すプロセスでもあります。 会場には、故郷の建物をモチーフにした繊細な刺繍作品が展示されており、訪れる人々に手仕事が持つ精神的な癒やしの力を伝えています。本展は12月19日まで開催され、一部作品は町の図書館にて鑑賞することができます。










