イタリアからシンガポールへ、旅する「自転車」がロシアで救われた理由

イタリアからシンガポールを目指し、相棒の愛犬とともに特製の三輪自転車で旅を続けるパオロ・プッチーニ氏が、ロシアのサマラで予期せぬ足止めを食らいました。愛車のブレーキ故障がきっかけでしたが、このトラブルが思わぬ温かい交流を生むことになります。 パオロ氏が駆け込んだのは、地元で自転車のカスタマイズを手がける工房でした。工房の経営者アレクサンドル氏は、パオロ氏の旅路に対する並外れた情熱と、彼が直面している「ロシアの冬」という困難を知り、無償での全面的な修理と改良を買って出ました。 工房のスタッフや地元のライダーたちは、パオロ氏の三輪自転車を冬仕様にアップデート。より長距離を効率よく移動できるよう発電機を増設し、寝台スペースを軽量化するなど、プロの技術を惜しみなく注ぎ込みました。

滞在中、パオロ氏は工房内に簡易的な居住スペースを確保し、スタッフたちと交流を深めました。 「お金をブランド品や物質に使うのではなく、世界を旅するために使うべきだ」と語るパオロ氏。修理を終えた愛車とともに、春の訪れを待って再びアジア方面への長旅を再開する予定です。

街中でこのユニークな自転車を見かけたなら、それは彼が再び冒険の途に就いた証かもしれません。










