音楽の灯は消させない。イギリスの歴史あるライブ会場を守る市民と開発業者の攻防
イギリス北部のヨークにあるライブ会場「ヴィクトリア・ヴォールツ」が、地域住民と開発業者の間で存続をめぐる議論の的となっています。この場所はかつて、数々のミュージシャンがステージに立ち、詩の朗読会や地域のアート活動の場として親しまれてきましたが、2024年12月に惜しまれつつ閉鎖されました。
所有者のナビール・ハニフ氏は、この物件をカフェや住宅に転換する計画を立ててきましたが、ヨーク市議会はこれを拒否。さらに先日行われた都市計画の審査会でも、この決定が支持されました。審査官は、同施設が地域の文化にとって重要な拠点であることを認め、正当な理由なく失うべきではないとの見解を示しました。 一方で所有者側は、過去に多額の公的助成金が投入されたにもかかわらず経営難に陥った経緯を挙げ、「今後も空き家のままにしておくつもりはない」と主張しています。現在、イギリスのパブ保護団体(CAMRA)は、音楽業界の関係者らから「適切な経営者とビジネスモデルがあれば再開できる」という声が上がっているとし、物件を引き継ぎたいと望む新たな事業者の存在を明かしました。かつての熱気を取り戻せるのか、地域のシンボルを巡る対話の行方に注目が集まっています。
編集部より
こんなに大切に思われている場があるなんて何だか良いですね










