羊と共存する太陽光発電。ニュージーランドの農場で始まる「二つの収入」への挑戦

ニュージーランド南島のミッドカンタベリー地区にて、農業と再生可能エネルギーの共存を目指す新たなプロジェクトが始動しました。アシュバートン北部のソマートンで30年間牧場を営んできたブルース・ワイルド氏は、従来の農作物の栽培が難しくなる中、安定した経営を維持するために所有地の一部を太陽光発電所として貸し出す決断を下しました。 今回建設されるのは、オーストラリアのエネルギー企業「ANZA Power」によるニュージーランド初の太陽光発電所です。ワイルド氏がこの計画を即決した理由は、「太陽光パネルの下でこれまで通り家畜を飼育できる」という点にありました。

牧場としての機能を維持しながら、土地から「農業」と「発電」という二つの収入を得るスタイルは、厳しい経営環境に立つ農家にとっての新しい活路となります。 プロジェクトの起工式では、地元の先住民アロウェヌアの指導者テウェラ・キング氏による伝統的な祈りも捧げられました。

発電所は2028年初頭の稼働を目指しており、ここで生み出された電力の8割は、大手乳業メーカーのフォンテラへ供給される予定です。パネルが並ぶ広大な牧草地で、羊たちがのんびりと草を食む新しい農業の風景が、間もなくこの地に誕生します。












