祝祭の光が木々を傷つける?インド・マイソールで始まった「木を守る」ための新しいルール

インドの都市マイソールで、祝祭シーズンの風物詩となっていた「街路樹へのイルミネーション装飾」が禁止されることとなりました。ダサラ祭などの祝祭期間中、街を彩るために木々に巻き付けられる電飾や固定用の金属ワイヤー、釘が、樹木の成長を妨げたり傷つけたりするとして、長年問題視されてきたためです。

地元環境保護団体からの度重なる訴えを受け、森林局はついにマイソール市当局と電力供給公社に対し、今後一切の祝祭において樹木を電飾の支柱として使用しないよう正式な命令を下しました。これに違反し、樹木にワイヤーを巻き付けるなどの行為を行った場合は、1976年に制定された「カルナータカ州樹木保存法」に基づき、法的措置が取られる可能性があると警告しています。

今回の決定に至るまでには、環境保護団体による地道な働きかけがありました。今年9月には、実際に木々に巻き付けられた配線をスタッフと共に撤去する活動が行われたほか、かつてインドで起きた森林保護運動にならい、住民たちが街路樹を抱きしめて保護を訴える「ツリーハグ運動」も展開されました。科学的な視点からも、夜間の人工的な光は樹木の生理機能や概日リズムに影響を与える可能性が指摘されており、今回の決定は、街の景観と自然環境をどう両立させるかという都市計画上の重要な転換点となりそうです。










