サリー姿で華麗なキック!インド農村で少女たちの夢を育む「サッカーコーチ」の情熱

インド東部、西ベンガル州の農村バンクラーで、一人の女性が地元の少女たちにサッカーを指導し、大きな注目を集めています。その女性とは、バラティ・ムディさんです。

かつて自身もサッカー選手を夢見ていたバラティさんですが、16歳の頃、スポーツの際にショートパンツを履くことを周囲から非難され、コミュニティからの排斥を恐れて夢を断念せざるを得ませんでした。貧困や若年結婚といった厳しい現実も、彼女のサッカー人生を阻む壁となりました。 しかし、事態が動いたのは2009年。娘のタニアさんがエキシビションマッチの広告を見て「サッカーをしてみたい」と口にしたことがきっかけでした。バラティさんは娘と友人のために再びフィールドに立ち、指導を開始したのです。写真の通り、彼女は本格的なトレーニング経験がないまま、かつて自身が学んだ記憶を頼りに、サリーを纏ったまま裸足で子供たちにボールの蹴り方を伝えています。 この地域では、コーチ料や高価なサッカーシューズが少女たちがスポーツを続ける障壁となっています。そこでバラティさんは活動を完全に無料化し、私財を投じてボールやシューズ、用具を調達してきました。彼女の指導のもと、現在約25名の部族出身の少女たちがトレーニングに励んでいます。彼女は技術だけでなく、「住む場所や家庭の事情は、夢を制限する理由にはならない」という強い精神を伝えています。 この活動により、少なくとも18名の選手が州代表に選ばれるなど、村の外へと羽ばたいています。現在は娘のタニアさんも指導者として母親を支えており、母と娘の情熱が、次世代の少女たちの可能性を広げ続けています。










