イチゴ狩りから始まった小さな夢。イギリス・ヨーク郊外の家族経営農場が「年間最優秀店」に輝く
イギリス・ヨーク近郊のピカリングで、地元で愛され続けてきた家族経営の農場直売所「シダーバーン・ファーム・ショップ(Cedarbarn Farm Shop)」が、このほど「ザ・プレス・フード・アンド・ドリンク・アワード」にて、年間最優秀ファームショップ・デリ部門の栄冠を手にしました。
同店の始まりは1995年、アヴィソン家が所有する農地で細々と始めた「自分で摘み取るイチゴ園」でした。あれから30年以上の時を経て、現在では新鮮な農産物を扱う直売所、カフェ、さらには小さな鉄道までを備えた地域屈指の人気スポットへと成長を遂げました。 審査員から高く評価されたのは、農場から食卓へ直結する「フィールド・トゥ・フォーク」の姿勢です。店内で販売される果物や野菜の多くは自社農園で収穫されたもので、グラスフェッド(牧草飼育)の牛肉や自家製の惣菜も、併設されたキッチンチームの手によって丁寧に作られています。また、自社製品だけでなく、100を超える地元の生産者が手がけたこだわりの品々を積極的に取り扱うなど、地域経済への貢献も高く評価されました。

物価高騰などの厳しい経営環境の中にあっても、51名の地元スタッフを雇用し、売上を伸ばしながら新施設の導入やデリコーナーの拡充を図るなど、同店は逆境を跳ね除けるたくましさを見せています。賞を受け取ったオーナー一家は、これまでの歩みを振り返りつつ、これからも次世代に向けて心に残る食の体験を届けたいと意気込んでいます。










