黒装束の街に集う「闇の祝祭」:イギリス・ウィットビーで世界最大級のゴス・イベントが開幕
イギリス北ヨークシャーの海辺の町ウィットビーが、今年も漆黒の装いに身を包んだ人々で溢れかえっています。10月30日から11月1日にかけて開催される「ウィットビー・ゴス・ウィークエンド」は、世界中からファンが集まるゴシック文化の祭典です。
このイベントの起源は1994年、主催者のジョー・ハンプシャー氏が音楽雑誌に掲載した一枚の広告にあります。「ハロウィンの時期にウィットビーで集まりませんか?」という呼びかけから始まった小さな交流会は、今や年2回開催される世界的に有名なイベントへと成長しました。 この町は、文豪ブラム・ストーカーの不朽の名作『ドラキュラ』の着想源となった場所としても知られています。1890年にこの地を訪れたストーカーは、荒廃した修道院や墓地が醸し出す独特の雰囲気に魅了され、吸血鬼の物語の舞台に選んだと言い伝えられています。小説の中では、黒い犬の姿に変身したドラキュラが、町の有名な199段の階段を駆け上がり、修道院の影へと消えていくシーンが描かれました。今日では、その幻想的な風景と独自のゴシック文化が融合し、年に一度の闇の祝祭として町を盛り上げています。












