インドの伝統儀式が銀幕へ!村の祈りからオスカー候補になった映画『Gondhal』

インドの西部に位置するマハーラーシュトラ州には、古くから伝わる伝統的なフォークアート「郷打留」が存在します。かつては結婚式や病からの回復など、家庭の節目において神への感謝を捧げるため、専門の歌い手たちが深夜まで歌い踊る神聖な儀式として、各家庭の中庭で執り行われてきました。色鮮やかな衣装に身を包んだ演者たちが、炎を灯した松明を投げ合い、伝統的な打楽器であるサバルドラムのリズムに合わせて踊るその姿は、まるで神秘的な儀式のようです。

この何世紀にもわたって受け継がれてきた儀式が、今、世界的な注目を浴びています。サントシュ・ダヴァカール監督による初の長編映画『Gondhal』は、この儀式を物語の核に据えた作品です。ある若い花嫁の苦悩と、ゴンダルの伝統に傾倒する恋人の執着が絡み合う本作は、その独創的なストーリーと技術的な演出が高く評価され、2026年9月18日、第99回アカデミー賞の国際長編映画賞におけるインド代表作品に選出されました。 映画の制作陣は、この選出について「マハーラーシュトラ州の活気ある文化と、大地に根ざした物語が認められた」と喜びを語っています。かつては家族のささやかな祈りとして行われていた儀式が、映画という舞台を通じて世界中の観客に届けられることになったのです。今後、本作はインド国内での再上映に加え、国際的な映画祭や賞レースでの展開が期待されています。
編集部より
現代でも通じる伝統とはすごいですね!










