IT技術者から「マルハナバチ」の飼育家へ。シベリアで始まった小さな革命

ロシアのシベリアで、元ITエンジニアの二人組が全く新しいビジネスに挑戦し、農業の現場を支えています。アンドレイ・ユージン氏とヴィクトル・アニシモフ氏は、かつてデジタルシステムを管理していた技術を活かし、農作物の受粉に欠かせない「マルハナバチ」の繁殖・販売という異色の道へと転身しました。

彼らの挑戦は、決して順風満帆ではありませんでした。当初は暗いアパートの棚や、なんとトイレを飼育スペースとして利用するなど、試行錯誤の連続。しかし、独自の飼育環境制御技術を開発し、特許を取得するまでに成長しました。写真で見られる通り、今ではQRコードで個体管理された専門のコロニーを運営するまでになっています。

なぜあえてマルハナバチなのか。アンドレイ氏によると、ミツバチは暑くて晴れた日を好むのに対し、マルハナバチは少し曇った日や涼しい気候でも活発に活動できるため、シベリアのような厳しい環境の農業に適しているといいます。現在、彼らの育てるハチは、トマトやキュウリの温室栽培農家から大きな信頼を寄せられており、シベリアから遠く離れたロシア各地へ届けられています。










