シベリアの凍土に甘い果実を。元エンジニアの女性が30年かけて築いた「75種のブドウ園」

シベリアの厳しい冬と短い夏。本来、ブドウ栽培には不向きとされるこの地で、見事な収穫を続けている女性がいます。シベリアで先駆的にブドウ栽培を始めたタマラ・レガノワさんです。

元エンジニアだったタマラさんが夫と共にブドウ栽培に挑戦し始めたのは30年以上前のこと。当時はこの厳しい気候に適した品種を見つけるだけで一苦労で、最初はわずか5本の苗木からのスタートでした。しかし、持ち前の論理的思考力と緻密な記録習慣を活かし、栽培環境を整えていった結果、今では75品種ものブドウが鈴なりに実る一大ブドウ園へと成長しました。


タマラさんによると、ブドウはエンジニアリングと同じく「計算」の連続だといいます。枝をどのくらい残すか、芽をどう配置するかといった論理的な管理が欠かせません。さらに、近年の気候変動による気温上昇の影響も考慮しつつ、毎年欠かさず詳細な記録を付け、栽培データの蓄積を続けています。シベリアの地で、彼女が育てたブドウは1平方メートルあたり約10キロもの収穫を誇ることもあり、その甘く芳醇な香りに惹かれて全国から園芸ファンが訪れるそうです。










