45年の診療に幕。ニュージーランドの医師が選んだ「釣りと地域貢献」の第二の人生

ニュージーランドのクライストチャーチ近郊、レッドクリフスで長年地域医療を支えてきた総合診療医のグラハム・マクドナルド医師が、10月29日をもって45年間のキャリアに終止符を打ちます。

マクドナルド医師がこの地で開業したのは1981年のこと。4世代にわたる家族の健康を見守り続けてきた彼には、忘れられない初日のエピソードがあります。当時、サンタクロースのような髭を生やした男性が「羊の糞」を袋に入れて診察室に持ち込み、若き医師を驚かせたというユニークな「歓迎の洗礼」から始まりました。以来、地域の人々を友人として大切に寄り添い続けてきました。 医師としての情熱を皮膚がんの早期発見・治療へと注いできた彼ですが、診察の合間には趣味の釣りでリフレッシュする時間を大切にしてきました。かつて一度だけ、釣り場で大物を狙っている最中に緊急の患者から電話がかかってきた際、迷わず電話に出て診療を優先したこともあります。その結果、目の前にいた魚は逃げてしまいましたが、彼にとってはそれが「医師としての誇りある選択」だったと振り返ります。

引退後は、趣味のフライフィッシングやサイクリングを楽しみつつ、長年培った知見を活かして地域のクラブなどで皮膚がんの啓発活動を続ける予定です。「引退は義務から解放され、自分自身で人生の舵取りをすること」と語るマクドナルド医師。45年間見つめ続けてきた患者の肌だけでなく、今後は自然や友人との時間をゆっくりと見つめる第二の人生が始まろうとしています。
編集部より
波瀾万丈なお医者さん人生だ…










