引退後の孤独を防ぐ「心の処方箋」。ニュージーランドのシニア団体が守り続ける35年の絆

ニュージーランド南部の都市インバーカーギルで、高齢者たちの社交の場として長年親しまれている団体「60sアップ(60s Up)」が、創立35周年を迎えました。かつて同国では60歳での定年退職が義務付けられていた背景があり、仕事という社会との繋がりを失った高齢者たちが、孤独に陥ることなく交流できる場所を求めて立ち上げたのがこの組織の始まりです。

現在では、月例会をはじめ、カードゲームを楽しむ午後、ウォーキンググループ、バス旅行といった多様なアクティビティを通じて、会員たちは自ら楽しみを作り出しながら活動しています。会長のジョン・マクマナス氏は、定年後の生活において金銭的な計画以上に、「社会的な繋がりをどう維持し、どのように時間を過ごすか」という視点が重要だと強調します。 現役時代のような役割を終えた後、ふと訪れる静寂や孤独。メンバーたちは、配偶者との死別や体力の衰えといった人生の転機においても、ここでの温かな交友関係に支えられながら、心身の健康を保ち続けています。「大切なのは、何かし続けること。そして心を持ち続けることだ」と語るマクマナス氏の言葉通り、この団体はインバーカーギルのシニア世代にとって、今もなお欠かせないライフラインとなっています。
編集部より
お年寄りになると孤独感以上に死別も多く経験するようになりますからね…このような精神を安らげる場は絶対に必要ですね!











