音楽の街から自然の宝庫へ。インド・ジーロ渓谷で初の「鳥と蝶」フェスティバル開催

インド北東部アルナーチャル・プラデーシュ州に位置するジーロ渓谷は、音楽フェスティバルの開催地として知られていますが、この10月、その豊かな自然に再び注目が集まりました。谷の多様な生態系を次世代に伝えるべく、地域初の「ジーロ鳥と蝶フェスティバル」が4日間にわたり開催されたのです。 ハポリ森林局が主催した本イベントには、地元学生や自然愛好家ら約630名が参加しました。開催の目的はシンプルで、身近な環境に息づく野鳥や蝶の存在を知り、それらを保護することの重要性を体感することです。

初日は、聖クレア・カレッジでの開会式に始まり、子どもたちによる野生動物をテーマにした絵画や詩のコンテストが行われ、地域全体で自然保護を誓う機会となりました。続く2日目からは、参加者が実際に森林トレイルへと繰り出しました。プラスチックゴミを一切持ち込まないという「クリーンな旅」の約束のもと、野生生物の専門家たちが同行。参加者はバードウォッチングや蝶の観察を通じて、普段何気なく通り過ぎていた森が、いかに多くの命で溢れているかを学びました。

専門家からは、野鳥や蝶が植物の受粉を助け、生態系を支える「影の立役者」であることの解説もありました。今回のイベントを通じ、子どもたちの間には「鳥の鳴き声を聴き分けられるようになりたい」「蝶を近くで観察したい」といった知的好奇心が芽生えています。主催者は、このフェスティバルを今後も地元の年間恒例行事として定着させ、ジーロの豊かな自然を守る草の根の活動を広げていきたいとしています。













