プラスチックの海をアートで浄化。インド・コルカタの祭典で輝く「再生」の祈り

インド東部の都市コルカタでは、ヒンドゥー教の祭礼「ドゥルガー・プージャー」が盛大に行われています。この伝統行事で、地元団体「バリーガンジュ71パリ(Ballygunge 71 Palli)」が設営した礼拝用テント「パンダル」が、環境問題への強いメッセージを込めた展示として大きな注目を集めています。 今年のテーマは「サムドラ・ダルパン(海の鏡)」。神話の中で世界を救うために毒を飲んだシヴァ神の物語になぞらえ、現代の海を蝕むプラスチック汚染を「人間が海に流した毒」と見なす視点を取り入れました。

このユニークな取り組みを主導したのは、アーティストのディマン・スータル氏と、オランダ出身の視覚芸術家フェムケ・ファン・ヘーメルト氏です。ファン・ヘーメルト氏は地域住民の家庭を巡り、捨てられるはずだったプラスチック廃材を回収。それらを巧みに組み上げることで、 海洋汚染への警鐘 を鳴らす幻想的な装飾を作り上げました。神々を祀る伝統的な空間が、プラスチックを再利用した現代的なアートへと変貌を遂げた姿は、環境意識を次の世代へ伝えるための新たな祭りのあり方として、訪れる人々に感動を与えています。













