環境に優しい祭りの形、インド・ムンバイの職人親子が挑む「紙から生まれる神像」

インドで国民的な人気を誇るヒンドゥー教の祭礼「ガネーシュ・チャトゥルティー」において、環境負荷を最小限に抑える画期的な試みがインド・ムンバイの住宅街で行われています。祭りの後に川や湖に沈められる神像の多くは、従来、分解されにくい石膏素材で作られており、水質汚染が長年の課題となっていました。この状況を憂いた彫刻家ディガンバル・マヤカールさんとその息子たちは、2008年から伝統的な手法を覆す「リサイクル素材」による神像作りに取り組んでいます。

マヤカールさんたちは、竹で作った骨組みに、水に溶けやすいティッシュペーパーを何層にも重ねるという独自の技法を開発しました。年を追うごとに技術は進化し、時には廃棄された花やバナナの繊維などを加えることで、色鮮やかで強度のある神像を生み出しています。さらに特筆すべきは、2026年の今年、彼らが製作した25フィート(約7.6メートル)もの巨大な神像は、なんと昨年の祭りで使用した神像から回収した紙パルプを再利用して作られたという点です。

祭りの後の「終わり」を新たな神像の「始まり」へとつなげるこの循環型の取り組みは、地域コミュニティに新しいお祝いの文化を根付かせています。
編集部より
水に溶ける、と言うのは神秘的な側面も感じますね…!















