エジプト・カイロの街角から始まる、人と動物の絆を紡ぐ「ニャンニャン・ツアー」

エジプトの首都カイロの街角で、少し変わった光景が見られるようになりました。人々が食料の入ったバッグを手に歩き、路上で猫や犬を見つけると足を止め、優しく語りかけたり、その場でしゃがみ込んで触れ合ったりしています。これは2019年に写真家でビジュアルアーティストのモスタファ・アブデル・アティ氏が創設した動物愛護イニシアチブ「Meow Tours(ニャンニャン・ツアー)」の活動です。

このツアーは単なる野良動物への餌やりではありません。参加者の中には動物を深く愛する人もいれば、幼い頃からの苦手意識や恐怖心を克服したいと願う人もいます。アブデル・アティ氏は、「私たちの目的は、人々と動物、そして環境との距離を縮めることにあります。彼らをただ『見かける』のではなく、関わり、学ぶ機会を提供したいのです」と語ります。

設立から7年が経過した今、この活動は餌やりだけでなく、シェルター訪問や教育ワークショップなど多岐にわたるコミュニティへと成長しました。路上で懸命に生きる動物たちを中心としたこのツアーは、多くの人々の心にある「恐怖」や「誤解」という見えない壁を取り払い、人と動物が共に生きる街の景色を静かに変えようとしています。
編集部より
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