「ヒョウタン爺さん」の静かな日常を取り戻すために。SNSが生んだ思わぬ弊害と苦渋の決断

中国浙江省紹興市で暮らす75歳のチェン・ジンアオさん。自宅の軒先に実った見事なヒョウタンが、往年のアニメ『葫芦兄弟(フールー・シオンディ)』を彷彿とさせるとしてSNSで拡散され、一躍時の人となりました。中国においてヒョウタンは縁起物として親しまれており、彼には観光客から親しみを込めて「瓢箪爺」という愛称が付けられました。

当初、チェンさんは訪れる人々に「縁起が良いから」と笑顔で対応していましたが、その人気は瞬く間に加熱しました。連日押し寄せる観光客の数は留まることを知らず、中には勝手に住居へ入り込もうとする人も現れ、静かだった生活は一変。ついには奥様が疲労から体調を崩す事態にまで発展しました。チェンさんは苦渋の決断として、大切に育ててきた7つのヒョウタンをすべて収穫し、取り下ろすことにしました。 地元当局や地域住民も「静かに休ませてあげてほしい」と呼びかけましたが、騒動は収まりませんでした。チェンさん夫妻にとってヒョウタンは、かつて亡くした娘の代わりのような、かけがえのない存在でした。彼らはこの騒動を通じて世界中の人々と繋がれたことには感謝しつつも、もう二度とヒョウタンを育てることはないと語っています。現在、切り取られた7つの実は自宅の2階で大切に保管されており、夫妻は再び穏やかな日常を取り戻そうとしています。
編集部より
儚い結末だ…











